シェル・エクスプロレーション・アンド・プロダクション・カンパニー




シェル・エクスプロレーション・アンド・プロダクション・カンパニーが、GuiXTを使ってSAP画面を統合しデータ入力プロセスの改善を実現


「弊社が1998年にGuiXTを導入していれば、今頃何百万ドルもの経費が削減できていたことでしょう。」

- シェル・エクスプロレーション・アンド・プロダクション・カンパニー, ロジスティックマネージャ, ジョン・レバス氏


シナリオ


シェルE&Pでは、GuiXTの導入前はSAPユーザが時間入力を行い、プラントメンテナンスの業務確認をしてノティフィケーション履歴を入力し、さらにはCATS(クロスアプリケーションタイムシート)画面からTECO(テクニカリークローズド)オーダーに変更しなければなりませんでした。シンアクティブ社のGuiXTのテクノロジーを使うことで、シェルはプラントメンテナンス作業上のユーザによるデータ入力の正確さを向上させることを可能にしました。2005年にSAPシステムをSAP 4.6cからSAP ERPへアップグレードした際、すでに利用していたGuiXTを限られた変更のみで移行することに成功しました。

問題点および解決策


シェルでは、SAPのプラントメンテナンス業務を改善するためにいくつかの問題を解決する必要がありました。

CATSのタイムエントリ画面上での業務ステータス表示

  • 問題点: ユーザは、進行中の業務オペレーションが承認されているものであるかどうかを知る必要がありました(CNF)。オペレータがステータスを確認するためにはまず「オーダー」ボタンをクリックし、次にオーダーのタブをクリックし、さらにオペレーションを選択してから「ジェネラル」ボタンをクリックする必要がありました。
  • 解決策: GuiXTを使うことによりCATSに進む新たなボタンを設け、それを選択することで進行中の業務オペレーションのステータスを確認することができるようになりました。

CATSからノティフィケーションにナビゲートしてフェール履歴またはテキストを入力

  • 問題点: 設備履歴と不全処理データを正確に記録することは不完全な業務処理および生産の延期を避けるために重要となります。したがってデータを入力する担当員にとってこのプロセスが簡単かつシームレスに進められることが大切です。ユーザはオーダー番号をワークオーダートランザクションの変更画面(IW32)にコピーする必要があり、ノティフィケーションを選択して履歴を入力し、そしてCATSの画面に戻る必要がありました。
  • 解決策: GuiXTを使用することにより、CATSスクリーンにボタンを作成し、このボタンのクリックでユーザは入力されたオーダーに該当するノティフィケーションを呼び出すことができるようになりました。このユーザは不全処理データや不全処理の発生日、CLSD処理記録、その他必要とされる情報をここに入力できます。

CATSタイムエントリー画面からオーダー変更画面へのナビゲーション

  • 問題点: SAPの標準機能では、ユーザはCATSのディスプレーモードではオーダーの閲覧のみが可能でした。そこで変更することはできませんでした。ユーザは、割り当てられた作業が完了していない場合は変更モードに変えてからオーダーおよびオペレーション情報へアクセスし、各々のワークセンターをオペレーションから削除しなければなりませんでした。
  • 解決策: GuiXTにより、ユーザは変更モード上でPMオーダーにアクセスして、CATS画面のタイム入力部分でPMオーダーフィールドをクリックできました。これによりプランナー/スケジューラにそれらのオーダーは別の人に割り当てる必要があることを伝えることができるようになりました。

CATSのポップアップスクリーンでワークべリアントコード、時間/ショートテキスト情報を取り込む

  • 問題点:STARSワークマネジメントプロセスで、オペレーションに該当するワークベリエンスを取り込む必要があった。
  • 解決策: GuiXTにより、ユーザがCATSでタイムエントリをダブルクリックすることで最終確認/ベリアンス画面がポップアップされるようにしました。これより、ユーザはこのオペレーションが最終確認されたものであることを明確にすることができます。されにGuiXTによってボックスが追加され、ユーザがワークベリアンスコードを追加することができるようにする機能を持たせ、関連するベリアンスの時間、60文字以内のショートテキストなどが入力できるようにしました。ベリアンスを保存することで、このデータはベリアンスレポートに使用するためにZテーブルへ書き込まれます。

GuiXT導入後の効果


シェル・エクスポロレーション・アンド・プロダクション・カンパニーは、シンアクティブとの継続的なコラボレーションを通じてGuiXTの最新テクノロジーを取り込れ、より多くの利点を実現することができました。

  • 繰り返し作業を自動化することによりオペレーションの効率を向上
  • あらゆるSAPトランザクションを完全に機能させるために必要なキー入力の数を必要最低限まで減少
  • データ入力プロセスとデータの保全性を向上
  • 共通データの自動入力によりデータの再利用化を実現、作業員の効率も大幅に向上

シェル・エクスポロレーション・アンド・プロダクション・カンパニーについて


シェル・エクスポロレーション・アンド・プロダクション・カンパニーはシェルE&Pのグループ会社では最大の組織で、全世界におけるシェルによる石油・ガス生産の15%を占めています。

シェル・エクスポロレーション・アンド・プロダクション・カンパニーのテクノロジー部門では、シェルの世界における探査および生産業務を遂行するための最新技術リサーチおよび開発を手がけています。オランダと米国にに拠点を置く2つの会社が力を合わせて、シェルグループに広範囲にわたる製品とサービスを提供しています。シェルE&P は80年以上もの間、各地に研究所でこれらのノウハウを集約し、グループ会社と共有してきました。

米国シェルE&Pの技術部門と合弁会社のシェル・テクノロジー・ベンチャーズを合わせると2千人以上の要員がいます。社内の研究開発部門は外部協力会社の協力の下、シェルグループおよび外部マーケットに対しても最新のテクノロジーを提供しています。